| <メッセージ> |
| ●クリスマス |
| 2019年のクリスマスを迎えています。 |
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| 神様は、独り子イエス様を世にお遣わしになりました。 |
| イエス様によって、わたしたちが生きるようになるためです。 |
| 神様の愛が、この世の出来事となったのです。 |
| 神様の愛が、イエス様を通してわたしたちの内に示されました。 |
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| ●このことの中に |
| 神様の愛とは、どのようなものでしょうか。 |
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| 9節、10節に示されています。 |
| 原文のギリシャ語で読むと、 |
| 両方とも |
| 「このことの中に神の愛が現された」 |
| 「このことの中に愛がある」 |
| という言葉で始まっています。 |
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| 「このこと」の説明が後にきます。 |
| 「このことの中に神の愛が現された」「神のひとり子を神は世に遣わした(完了 |
| 形です)、彼によってわたしたちが生きるために、(このことの中に神の愛が現 |
| された)」 |
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| 「このことの中に愛がある」 |
| 「わたしたちが神を愛したのではない(完了形)、そうではなくて、神がわたした |
| ちを愛した、そしてわたしたちの罪のなだめの供え物として御子を遣わした(こ |
| のことの中に愛がある)」 |
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| 「わたしたちが」と「神が」が強調する言葉になっています。 私達が神様を愛し |
| たから、神様が私達を愛してくださるのではありません。 |
| わたしが神様を愛したから、神様がわたしを愛してくださるのではありません。 |
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| ●ローマ書5章 |
| ローマの信徒への手紙には、このように記されています。 |
| 「5:6 実にキリストは、わたしたちがまだ弱かったころ、定められた時に、不信心 |
| な者のために死んでくださった。 |
| 5:7 正しい人のために死ぬ者はほとんどいません。善い人のために命を惜しま |
| ない者ならいるかもしれません。 |
| 5:8 しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのため |
| に死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。」 |
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| わたしが、あなたが、正しい人間だから、神様が愛してくださるのではないので |
| す。 |
| わたしが、あなたが、善い人間だから、神様が愛してくださるのではないのです。 |
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| 私達自身は、弱い者であります。 |
| 神様のことを知らず、神様について間違った考えを持っていました。 |
| 神様の思いに反することが罪です。 |
| 私達は罪の中に居ました。 |
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| その時にすでにイエス様がわたしの、あなたの罪を償ってくださったのです。 |
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| ここに神の愛があります。 |
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| 神様は、私達が神様を愛したからその見返りとして愛してくださるのではない |
| のです。 |
| 人に何の条件も求めずに愛されるのです。 |
| 一方的に愛されるのです。 |
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| ●正しいと思う |
| 私達は思い違いをしていたのです。 |
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| 神様は正しい人、善い人を愛してくださる、と思っていました。 |
| ですから正しい人、善い人になろうと懸命に努力しました。 そしてついには、 |
| 自分は正しい、自分は善い人だと思うようになったのです。 |
| 自分の正しさで人を裁くようになりました。 |
| でもこれは、自分が神の座に座っていることです。 |
| 自分が正しいと思っている人は、自分が神の座に座っていることさえ気付きま |
| せん。 |
| 自分を神とすることは、最も重い罪です。 |
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| イエス様はその罪をも負って十字架にかかり、罪の贖いをしてくださっているの |
| です。 |
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| ●だめだと思う |
| 神様は正しい人、善い人を愛してくださる、と思っていました。 |
| だから、神様はこんなわたしを愛してくださらない、と思っていました。 |
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| 自分はだめな人間だと思っていたのです。 |
| 周りの人達から、間違っている、悪いことしている、だめな人間だと言われ続け |
| てきました。 |
| そして自分も、自分はだめな人間だと思うようになりました。 |
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| 神様はこんなわたしを愛してくださらない、と思うようになったのです。 |
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| そうではありません。 |
| 神様はそう思っているあなたをそのまま愛してくださっています。 |
| 何の条件も要求することなく愛してくださる神様なのです。 |
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| ●安心の中で |
| 今、私達は、イエス様をくださった神様の愛を知りました。 |
| 神様はわたしを見捨てることをなさらない、 |
| わたしがどんなであっても、神様は愛し続けてくださることを知りました。 |
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| その安心があって初めて、人は自分自身を見つめることが出来ます。 |
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| これまで自分は正しいと思うことで、自分を守ってきたのです。 |
| でももうその必要はありません。 |
| 本当の自分を見ることができます。 |
| 自分の罪に気付きます。 |
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| これまで、自分はだめだと思ってきました。 |
| けれどそうではありません。 |
| 神様は何の条件も求められません。 |
| そのままのわたしを愛してくださっていることがわかりました。 |
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| ●神の愛を知った |
| イエス様がこの世に来てくださいました。 |
| 十字架にかかって全ての人々のすべての罪を償ってくださいました。 |
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| 私達は、イエス様によって、神様の愛を知りました。 |
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| わたしたちが神様を愛したのではなく、神様がわたしたちを愛して、わたしたち |
| の罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになったのです。 |
| 神様がイエス様を世にお遣わしになったのは、イエス様によって、わたしたち |
| 全ての人々が生きるようになるためだったのです。 |
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| ●互いに愛し合おう |
| 神様の愛を知った私達は、呼びかける声を聞きます。 |
| 「4:11 愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたし |
| たちも互いに愛し合うべきです。」 |
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| 「べきです」と訳されている言葉は「負い目がある」という言葉です。 |
| 私達は神様にお返しできないほどの大きな大きな愛をいただいていることがわ |
| かりました。 |
| 本当にこの愛をお返ししきれないことを思います。 |
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| でも神様は、その愛の借金を返せとはおっしゃいません。 |
| わたしに返さないでいいから、ほかの人にわたしの愛を分けてあげなさい、と言 |
| われるのです。 |
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| ●これまでの愛 |
| そう言われて、これまでの自分を振り返ります。 |
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| イエス様を知る前も、私達は愛という言葉を知っていました。 |
| わたしは愛している、と思っていました。 |
| 夫を愛している、妻を愛している、こどもを愛している、親を愛している、○○さ |
| んを愛している、と思っていました。 |
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| でも今思います。 |
| わたしの愛は、条件付の愛ではなかったか。 |
| 自分にとって価値ある者、役立つ者、心地よい者を愛していたのではないか。 |
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| 相手に、自分が満足するための諸々を求めていたのです。 |
| それが愛することだ、と思っていました。 |
| そうすることによって相手を支配しようとしていたことに気付きませんでした。 |
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| そして、自分にとって価値ある者、役立つ者、心地よい者でなくなった時、愛は |
| 終わるのです。 |
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| ●かけ離れている |
| 私達は神様の愛の前に引き出されます。 |
| これまで愛と思っていた私達の愛は、神様の愛となんとかけ離れていたことか、 |
| イエス様は私達−神様に背く者達のために、代わりに死んで罪の贖いをしてく |
| ださったのです。 |
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| ●愛せない |
| 「神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合う |
| べきです。」 |
| と言われてたじろぎます。 |
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| 私達は、自分に逆らう者、背く者、自分に敵対する者、自分を傷つける者を愛す |
| ることが出来ません。 |
| その人達を恐れます。 |
| いなくなればいい、と思います。 |
| 逃げ出したくなります。 |
| とても愛せません。 |
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| 私達は自分に好意をもってくれている人達に囲まれて生きているわけではあり |
| ません。 |
| 家庭でも職場や学校、地域においても、その人がいるために自分が傷つけられ |
| る、とても不安な気持にさせられる、そういう人達がいるのです。 |
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| その人達を愛することは出来ません。 |
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| 神様の愛が私達の愛とどんなに違うかがわかります。 |
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| 私達は、すべての人を無条件に受け入れることが出来ません。 |
| イエス様のように、その人のために死ぬことが出来ません。 |
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| 私達自身には愛がありません。 |
| そのような者をなお愛してくださる神様の愛をただただいただくばかりの私達で |
| す。 |
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| ●キャンドルサービル |
| クリスマスイブにはキャンドルサービスをします。 |
| 講壇から点火係の人が火をもらい、通路側の人のろうそくに火をつけていきま |
| す。 |
| 火を貰った人は隣の人のろうそくに火をつけます。 |
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| そのようにして、みんなのろうそくに火が灯ります。 |
| ろうそくの光は会堂一杯に広がっていきます。 |
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| ●神様の愛を分かち合う |
| 私達自身には愛がありません。 |
| 私達が出来るのは、神様の愛を手渡すことです。 |
| ちょうど自分がもらったろうそくの火で隣の人のろうそくに火をともすように。 |
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| 神様がくださった愛を、隣の人と分かち合うのです。 |
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| 隣の人にわたしのろうそくで火をともしても、わたしの火が消えるわけではあり |
| ません。 |
| 隣の人のろうそくにも、わたしのろうそくにも、火がともっています。 |
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| そのように、神様からいただいた愛は、ほかの人にあげたらなくなるものではあ |
| りません。 |
| 神様の愛はわたしを包み、隣の人を包んで広がっていくのです。 |
| 神様の愛はそのようにして、全ての人々を包んでいくのです。 |
| そのようにして神様の愛が全うされるのです。 |
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| ●結語 |
| クリスマス。 |
| イエス様が来てくださいました。 |
| 神様の愛が、私達に見える形になりました。 |
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| 「4:10 わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたした |
| ちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。」 |
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| 神様の愛が私達一人ひとりに注がれています。 |
|
| 神様の愛は、全ての人々を包んでいます。 |
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