| ＜メッセージ＞ |
| ●暮らしの中におられる |
| 主イエス・キリストは復活されました。 |
| 主は今、私達の暮らしの中におられます。 |
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| ●ガリラヤ湖にて |
| それはティベリアス湖畔でのことでした。 |
| ティベリアス湖はガリラヤ湖のことです。 |
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| イエス様の弟子達がガリラヤに戻ってきていました。 |
| ７人です。 |
| 名前が記されています。 |
| シモン・ペトロ、 |
| ディディモと呼ばれるトマス、 |
| ガリラヤのカナ出身のナタナエル、 |
| ゼベダイの子たち、 |
| 他の福音書によれば、ヤコブとヨハネです。 |
| シモン・ペトロと同じく、ガリラヤ湖でお魚をとっていた漁師でした。 |
| それに、ほかに二人の弟子がいます。 |
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| 名前が記されていない弟子の一人は自分だと思ってください。 |
| 私達は、あの日のガリラヤ湖に、今いるのです。 |
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| ●イエスの復活 |
| 少し前のことです。 |
| イエス様が突然十字架にかけられ、死んでしまわれたのでした。 |
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| 死なれて三日目の朝のことです。 |
| マグダラのマリアが弟子達に「主が墓から取り去られました。どこに置かれてい |
| るのか、わたしたちには分かりません。」 |
| と告げたのでした。 |
| ペトロともう一人の弟子はイエス様が葬られたお墓に走って行って、それを確か |
| めました。 |
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| その日の夕方、弟子達がユダヤ人を恐れて、鍵をかけてひそんでいた家に、復 |
| 活のイエス様が来られたのでした。 |
| イエス様は弟子達の真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われ |
| ました。 |
| そして、手とわき腹とをお見せになったのです。 |
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| この時トマスは家にいませんでした。 |
| それから１週間後、トマスも弟子達と一緒に家に居た時に、同じようにイエス様 |
| が来られたのでした。 |
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| ●呆然 |
| イエス様が復活されたことは確かです。 |
| 弟子達は自分達の目で復活のイエス様を見たのです。 |
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| それでも弟子達は呆然としていました。 |
| 無理もないことです。 |
| あり得ないことが起こったのです。 |
| 受け止めきれないのは当然です。 |
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| これからどうしたらいいのか、 |
| どうやって生きていくのか、 |
| 見当もつきません。 |
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| ●ガリラヤへ |
| 気がついてみると、弟子達の足はガリラヤに向かっていました。 |
| どうしたらいいのか分からないままに、イエス様といっしょに暮らしたガリラヤへ、 |
| 自分達のふるさとへと向かったのでした。 |
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| ●漁に行く |
| ガリラヤ湖のほとりに立っている弟子達７人です。 |
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| シモン・ペトロが、「わたしは漁に行く」と言いました。 |
| すると他の人達も「わたしたちも一緒に行こう」と言ったのでした。 |
| ペトロやゼベダイの子達は元々漁師です。 |
| でも初めて漁に出る人達もいました。 |
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| ところがなんということでしょう、その夜は魚が一匹も取れなかったのです。 |
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| ●岸辺に立つイエス |
| 夜が明けてきました。 |
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| 岸辺に誰か立っています。 |
| 「子たちよ、なにかおかずになるものが捕れたか」 |
| 「捕れません」 |
| 「舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ。」 |
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| 言われたとおりにすると､魚がたくさん捕れました。 |
| イエス様だとわかりました。 |
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| ●朝の食事 |
| 復活のイエス様と弟子達の朝の食事が始まります。 |
| だれも「あなたはどなたですか」と尋ねる人はいません。 |
| みんな「主だ」と分かっていました。 |
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| ●ペトロ |
| うれしい､楽しい、愉快なお話です。 |
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| シモン・ペトロは岸に立っておられるのがイエス様だとわかった時、上着をまとっ |
| て湖に飛び込みました。 |
| 普通は逆です。 |
| 水に飛び込む時は､着ていた服を脱ぐでしょう。 |
| でも裸だったペトロはわざわざ上着をまとって湖に飛び込むのです。 |
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| ●炭火をおこすイエス |
| 弟子達が帰ってくる前に、イエス様は炭火をおこし、その上に魚をのせられま |
| した。 |
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| イエス様が炭をおこしておられるのです。 |
| マッチはなかったと思うから、どうやって火を付けられたのでしょう。 |
| やっと火がついた炭を、フウフウ吹いたり、ぱたぱた仰いだりしておられるイエ |
| ス様。 |
| おこった炭火の上に網を乗せて、魚を並べておられるイエス様。 |
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| ●魚を数える |
| 弟子達がとってきた大きな魚がいっぱいあります。 |
| こんなにたくさん！ |
| 何匹あるんだろう。 |
| １匹、２匹・・・１５０、１５１、１５２、１５３。 |
| １５３匹だ、わーすごい。 |
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| ●私達 |
| ここに記されているのは、私達の物語です。 |
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| 私達は聖書を通して､イエス様が復活されたことを知りました。 |
| 私達はイエス様が復活されたことを信じています。 |
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| それでも、本当だろうか、という思いが湧いてくることがあります。 |
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| ●死の現実 |
| 死んだ人は二度と生き返らないのです。 |
| 大切な人が死んでしまった。 |
| 「目を覚まして」と体を揺すってももう目を開くことがない、 |
| 「いやだ」と叫んでもどうにもならない、 |
| 私達は死の現実を知っています。 |
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| ところがイエス様は復活されました。 |
| あり得ないことが起こったのです。 |
| 「ああそうですか」と簡単に受け入れられることではありません。 |
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| ●どう生きるか |
| それでも私達はイエス様が復活されたと信じます。 |
| 信じて生きていきます。 |
| 信じていても、色々なことが起こってきます。 |
| その中でこれからも生きていかなければなりません。 |
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| どうしたらいいのか、 |
| どうやって生きていくのか、見当がつかなくなります。 |
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| 呆然としながら、それでも出来ることを少しやってみます、弟子達が漁に出たよ |
| うに。 |
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| ●疲れ果てた弟子達 |
| 夜の湖で懸命に魚を捕ろうとする弟子達でした。 |
| けれども魚は一匹も捕れませんでした。 |
| 疲れ果て、前よりももっと絶望的になって岸に戻ってきた弟子達でした。 |
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| でも、弟子達は知らなかったけれど、弟子達は気付かなかったけれど、復活の |
| イエス様は、実は夜じゅう弟子達を見ておられたのです。 |
| そして疲れ果てて帰ってくる弟子達を岸で待っていてくださったのです。 |
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| イエス様が声をかけられます。 |
| 「舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ。」 |
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| ●言葉に従う |
| 弟子達はイエス様だとは気付いていません。 |
| 疲れ果てている弟子達です。 |
| 幾人かは漁のプロです。 |
| 「夜が明けてしまった今頃、こんなに岸に近いところで網を打っても魚がかかる |
| はずがない」 |
| と思ったに違いありません。 |
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| その思いを打ち破ったものは何だったのでしょうか。 |
| 何かの力が働いたのです。 |
| 弟子達はもう一度網を打ったのでした。 |
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| ●疲れ果てる私達 |
| 私達も疲れ果てます。 |
| 懸命に働いたのに一つも成果が得られないのです。 |
| 絶望の淵に沈んでいきます。 |
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| もしその時、外から語りかける声がなかったら、私達はそこから立ち上がること |
| が出来ません。 |
| もう自分の力ではどうにもならないのです。 |
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| ●語りかける声 |
| その時、私達は語りかける声を聞くのです。 |
| その声は、今まで考えたことがなかった、常識や経験からは思いつかないこと |
| を言います。 |
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| 確かにわたしの思いではありません。 |
| 人の知恵ではありません。 |
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| その言葉を聞いて、はっとして、あるいは半信半疑でやってみるのです。 |
| どうせだめさと、しらけながらでもいいです、やってみることです。 |
| やってみれば、今まで経験したことがない事が起こるのです。 |
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| ●「主だ」と気付く |
| その時ハッと気付きます。 |
| 「主だ」 |
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| 一刻も早くイエス様のところに行きたいです。 |
| 裸の身に上着をまといます。 |
| イエス様を敬う思いの現れです。 |
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| ●１５３匹の魚 |
| イエス様に促されて漁をした弟子達は１５３匹の魚を捕りました。 |
| １５３という数字について、注解書には色々な説明がされています。 |
| そういうことは注解書に任せておきましょう。 |
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| １５３匹の魚。 |
| こういう場合、私達はおおざっぱに１００匹以上とか、１５０匹位と言うのではな |
| いでしょうか。 |
| 端数は切り捨てるのです。 |
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| ところが聖書は１５３匹、１の位まで書き記します。 |
| 最後の１匹まで数えているのです。 |
| 切り捨てないのです。 |
| どうでもいい１匹ではないのです。 |
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| わたしは最後の１匹です。 |
| それでも神様はちゃんとわたしを数えてくださるのです。 |
| 神様の恵みに入れてくださるのです。 |
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| ●全ての人々 |
| 復活のイエス様が、救いの網に入れてくださるのは１５３人ではありません。 |
| 全ての人々を救いの網に入れてくださっているのです。 |
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| イエス様の救いの網は、どんなに一杯入れても破れることはありません。 |
| イエス様は一人も漏れることなく、全ての人々を救ってくださいます。 |
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| 主イエス・キリストは十字架にかかってすべての人のすべての罪を贖ってくださ |
| いました。 |
| 主イエス・キリストは復活されて、全ての人々を神様のもとに連れ帰ってくださ |
| います。 |
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| ●暮らしの中に |
| 復活のイエス様は、私達の暮らしの中に来ておられます。 |
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| 私達が、わたしが、あなたが、苦しんでいる時、闇の中で絶望している時、すで |
| にイエス様は来てくださっていたのでした。 |
| わたしを、あなたを見ていてくださっていたのです。 |
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| 復活のイエス様は、朝の食事の用意をして待っていてくださいます。 |
| 私達は、イエス様といっしょに朝の食事をいただくのです。 |
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| 私達はもう「あなたはどなたですか」と言いません。 |
| わたしの暮らしの中に復活のイエス様がおられることを身をもって味わい知った |
| からです。 |
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| ●結語 |
| 魚の焼けるにおいがしています。 |
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| 私達は今、朝の光の中で復活のイエス様といっしょに朝の食事をしています。 |
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