| <メッセージ> |
| ●真理=イエス・キリスト |
| イエス様はけさ私達に言われます。 |
| 「真理はあなたたちを自由にする。」 |
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| 真理とは何ですか。 |
| 真理とは、イエス・キリストです。 |
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| イエス様は「わたしは道であり、真理であり、命である。」 |
| と言われています。 |
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| また、ヨハネによる福音書の始めには |
| 「1:14 言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を |
| 見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。」 |
| とあります。 |
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| 神と等しいお方が人となって世に来られました。 |
| イエス様です。 |
| イエス様は十字架にかけられて死なれました。 |
| そのイエス様を神様は復活させられたのです。 |
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| このことの中に真理が示されています。 |
| 一人残らず、すべての人を救う、これがイエス・キリストによって示された真理 |
| です。 |
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| ●わたしは自由と思っている |
| イエス様は言われます。 |
| 「真理はあなたたちを自由にする。」 |
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| この言葉を聞いた人達は、腑に落ちない気持がしました。 |
| 彼らは言います。 |
| 「わたしたちはアブラハムの子孫です。今までだれかの奴隷になったことはあ |
| りません。『あなたたちは自由になる』とどうして言われるのですか。」 |
| 彼らは |
| 「わたしたちは自由ですよ。それなのに、何であなたは『あなたたちは自由にな |
| る』なんて言うのですか。」 |
| と言うのです。 |
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| 私達も同じことを考えるかもしれません。 |
| 「私は今でも充分自由よ。そりゃ思い通りにならないこともあるけれど、結構自 |
| 分の思い通りにやっている。 |
| 信仰を持つと色々に縛られて不自由になるじゃない。 |
| 今の方がずっと自由。 |
| 何でイエス様はあなたたちを自由にするなんて言うんだろう。」 |
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| ●罪 |
| ところがイエス様は「あなたたちは自由ではない」と言われるのです。 |
| 「あなたたちは罪の奴隷だ」と言われるのです。 |
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| ますます分からなくなります。 |
| 「わたしは罪なんか犯していない。 |
| 警察に捕まるようなことはしたことがないし、倫理道徳に反するようなこともして |
| いない。 |
| いつも正しく生きてきた。」 |
| と思います。 |
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| たしかに私達は完璧ではないけれど、罪と言われるほどのことはしていません。 |
| 正しく生きようと努めてきました。 |
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| ●原罪 |
| けれど、聖書が言う罪は、そのような罪ではないのです。 |
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| 人間の奥深くにある心のありようを言います。 |
| それは全ての人の中に巣くっていて、取り去ることが出来ない心のありようなの |
| です。 |
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| 三浦綾子さんは処女作「氷点」で、この罪を描きました。 |
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| ●自分中心 |
| 心の奥に潜んでいる罪、それは「自分中心」です。 |
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| 普段はあまり意識していませんが、よく考えてみましょう。 |
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| いつも自分を中心にして物事を見ているのではありませんか。 |
| 物事を考えているのではありませんか。 |
| 自分を中心にして物事を判断したり、ほかの人を批判しているではありません |
| か。 |
| 自分は人にやさしく親切だと思っているかもしれません。 |
| でもいざとなれば人を捨て、自分の命を守るのです。 |
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| わたしはどこまで行っても自分中心なのだ、ということに気付くでしょう。 |
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| これはもうどうしようもないことです。 |
| わたしたち全ての人間は自分中心をやめることが出来ません。 |
| 「罪の奴隷になっている」と言い表されるほかない状態です。 |
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| ●創世記 |
| この罪を、創世記はわかりやすく語っています。 |
| 物語風に表現しているのです。 |
| エデンの園の物語です。 |
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| 神様は人を造られました。 |
| 神様は人を愛して、人に必要なすべてのものを整えてくださいます。 |
| 神様と人は信頼で結ばれていました。 |
| 人は神様に信頼して安心しています。 |
| 神様の前に、裸で、ありのままでいられました。 |
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| 神様は、人にただ一つ、してはならないことを命じられます。 |
| 「園のすべての木から取って食べなさい。 |
| ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死ん |
| でしまう。」 |
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| 蛇が人にささやきます。 |
| 「その木の実を食べると、目が開け、神のように善悪を知るものになれるよ。」 |
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| 蛇のささやきは、人の心の内に湧いてきた思いを言い表わしています。 |
| 自分も神様みたいになりたい。 |
| 人は神様に背いて、禁じられていた実を取って食べます。 |
| こうして、人間は自分自身を神様の位置に置いたのです。 |
| 神様ではなく自分が中心になりました。 |
| 全ては自分を中心に動いていると思うようになりました。 |
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| 人間は罪の奴隷になったのです。 |
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| ●キリストの解放 |
| 取り去ることが出来ない心の内なる罪、わたしたちはずっとこの罪の奴隷で居 |
| 続けるしかないのでしょうか。 |
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| いいえ、違います。 |
| 主イエス・キリストが来てくださいました。 |
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| イエス様は |
| 「奴隷は家にいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。 |
| だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる。」 |
| と言われます。 |
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| 「いつまでもいる」は「永遠にいる」ということです。 |
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| 罪は永遠にわたしたち人間を支配し続けることはできません。 |
| イエス・キリストが、わたしたちを自由にしてくださるのです。 |
| イエス・キリストは永遠におられるお方です。 |
| わたしたちは永遠の自由をいただきます。 |
| 本当に自由になるのです。 |
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| ●イエスがくださる自由 |
| 「真理はあなたたちを自由にする。」 |
| イエス・キリストはわたしたちを自由にしてくださいます。 |
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| イエス様がくださる自由は、どのようなものでしょうか。 |
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| もう一度エデンの園に戻りましょう。 |
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| 神のようになりたい、神のようになって何でもわかるようになれば、自分の思い |
| のままに何でも自由に出来る、と思った人間でした。 |
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| ところが、そうではなかったのです。 |
| 神様が恐くなりました。 |
| それで木の間に隠れました。 |
| あんなに安心して神様の前にいられたのに、ありのままの姿でいられたのに、 |
| 今は神様の顔を避けて隠れるのです。 |
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| 神のようになった人間が最初にしたことは、いちじくの葉をつづり合わせ、腰を |
| 覆うことでした。 |
| 裸であることが恥ずかしいと思ったのです。 |
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| 禁じられていた実を食べたとたん、なにか恥ずかしいものが出来てきたわけで |
| はありません。 |
| 以前から、今恥ずかしいと思うそのものはあったのです。 |
| でも裸でいられたのです。 |
| その部分も隠すことなくありのままでいられたのでした。 |
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| でも今はその部分を隠すのです。 |
| ありのままの自分を、自分自身が受け入れられません。 |
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| そしてありのままで、人と向かい合うこともできなくなりました。 |
| 人も妻もいちじくの葉で自分を隠します。 |
| 人が造られたとき、「人と妻は二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかっ |
| た。」と書かれています。 |
| でも今はもう裸で一緒にいることは出来なくなったのです。 |
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| 人が神様に背いたことによって、神様と人との信頼関係が絶たれました。 |
| それによって、人と人の関係も壊れてしまったのです。 |
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| ●覆って生きる |
| 私達はこれまでどれほど自分を覆って生きて来たことでしょうか。 |
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| 自分の弱いところ、みにくいところ、恥ずかしいところを自分で受け入れることが |
| できません。 |
| 人に見られてはならないと、幾重にも覆って人とつきあってきたのでした。 |
| そうしないと人はわたしを受け入れてくれない。 |
| 人から傷つけられることが恐い。 |
| 自分をぐるぐる巻きに覆って、生きてきました。 |
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| 重いです。 |
| 締め付けられて苦しいです。 |
| 身動きできません。 |
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| ●解放 |
| イエス様は、わたしたちを解放するために来てくださいました。 |
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| 神様との信頼関係を壊したのは人間です。 |
| イエス様はわたしたちの罪をすべて負ってご自分の命を差し出すことによって、 |
| 神様との関係を回復してくださったのです。 |
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| イエス様は罪あるわたしを、あなたを、そのまま受け入れてくださいます。 |
| 「心配しないで大丈夫。わたしがあなたの罪を全部負うから」 |
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| イエス様は、自分を覆って覆ってがんじがらめになっているわたしを、あなたを |
| そのまま受け入れてくださいます。 |
| 「そうしないと生きてこられなかったんだね。 |
| 恐かったね。不安だったね。 |
| 苦しかったね。」 |
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| ●主の懐で |
| 十字架によって罪を贖ってくださったイエス様は、復活されて、今、私達を懐に |
| 抱いていてくださいます。 |
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| イエス様はわたしを傷付けることをなさいません。 |
| 安心です。 |
| 裸で、ありのままで、いられます。 |
| わたしを縛っていた諸々のものは消え失せました。 |
| イエス様がわたしを自由にしてくださいました。 |
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| ●イエスの言葉にとどまる |
| イエス様は |
| 「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。」 |
| と言われます。 |
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| イエス様の言葉にとどまり続けましょう。 |
| イエス様の弟子となって生きていきましょう。 |
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| 一時イエス様の言葉を聞いて心が燃えても、すぐに自分の思い、自分の考え |
| に戻ってしまう私達です。 |
| イエス様の言葉にとどまることが大切です。 |
| 「とどまる」という言葉は「つながる」という意味の言葉でもあります。 |
| イエス様はぶどうの木、わたしたちはその枝です。 |
| イエス様がわたしたちとつながっていてくださるのです。 |
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| そのようにして、日々の暮らしをイエス様につながって生きていくことが、弟子 |
| になるということです。 |
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| 弟子は師を見習って生きます。 |
| どうしたらいいか分からない時は、師のやり方を見倣います。 |
| まねしてみるけれど、うまくいきません。 |
| 失敗を重ねながらも、師に従って行く、 |
| そのようにして弟子は熟練していきます。 |
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| ●イエスの弟子 |
| 私達はイエス様の弟子です。 |
| イエス様を師と仰いで、イエス様に従って自分の人生を生きていきます。 |
|
| そのようにしてイエス様の弟子なって生きていく時、真理が分かってきます。 |
| イエス様が真理であることが分かってきます。 |
| イエス様が十字架によって、わたしを自由にしてくださっていることを、身をもっ |
| て味わい知ります。 |
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| ●結語 |
| 「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」 |
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| イエス様は私達を自由にしてくださいます。 |
|
| ありのままのわたしを受け入れてくださるイエス様です。 |
| 私達は、イエス様の愛の中に解き放たれて、生きています。 |
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